この記事は、Web制作についての一定知識はあるけれど、これからどのような技術が次に来るのか?自社の施策を検討している方や、自分のスキルアップを考えている方におすすめの記事です。

こんにちは、エム・フィールドグループの中で、マーケティングやWeb制作を得意としいているbalconiaのInteractive事業部の青木泰平(https://twitter.com/tyhey)です。雑食なので好きな色は全てを飲み込む色、ブラックです。
私はネット黎明期にいくつかのスタートアップの企業を渡り歩き、大手エージェンシーを経てbalconiaにやってきました。デジタル領域のUX/UIを考え続けて早20年。日々変化する時代を楽しみながらお仕事させていただいています。

今回取り上げるテーマは、「当社が今実際に試している技術やサービスについて」です。Web周りの制作、開発、マーケティングが得意なbalconiaが、お客様に提供する前提で、今どんな技術やサービスに目をつけているのかをチラ見せします。

研究のポイントは、昨今色々な最新技術があるけども、「手触り感」があることを大切にしています。バリバリ最先端のネタということではなく、すぐお客様に提案できるネタということで、お読みいただければ幸いです。それでは行ってみましょう。

1. LINE Front-end Framework(LIFF)

みなさまLINEは使われていますでしょうか。使ってますよね。ほぼ国民のインフラツールとなったLINEですが、この巨大プラットフォームを活用しない手は無いと思っており、その中でも弊社ではフロントエンド領域の知識を活用できるLINE Front-end Frameworkを(LIFF)利用したアプリ開発を検証しています。

・月間アクティブユーザー数:8,600万人以上
・日間アクティブ / 月間アクティブ 率:85%
(参照元:2021年1-6月期 媒体資料:LINE Business Guide 2021年1月-6月期

これまでに弊社のグループ企業であるパーソナルフィットネスジムのREZAEVの会員用LINEアプリや、某地方自治体向けのLINEアプリなどの企画・開発を始めており、あの使い慣れたLINEのメッセージのやりとりの延長でアプリが使えることで、ユーザーにとって馴染みのある体験が提供できると思っております。

REZAEVのアプリでは現在お客様からの予約受付や、日々の食事指導、記録や管理側ではトレーナーのアサインなどをLINEアプリ上で管理ができる仕組みをテスト実証中です。

2. Shopify(Shopify POS)

続いてはここ最近Amazonキラーと名を馳せているカナダ発の大注目ECソリューションShopifyです。balconia InteractiveにはECを中心としたサービスを提供しているチームがあり、先日チームで3週間のShopify Bootcampに参加し理解を深めてきました。

圧倒的なデザイン性と機能性、ユーザビリティや、マーケットプレイス型のテンプレート購入やアプリ購入といった拡張性も大変魅力なShopifyですが、その中でも我々が注目しているのがShopifyPOSです。注目の理由はリアルの店舗でも同じアカウントでそのままPOSとしてShopifyを活用できることです。つまり、オンライン、オフライン通した顧客管理、注文管理、在庫管理等全てを一元化することが可能なのです。ECサイトにShopifyを利用することで、昨今注目されているOMO(OnlineMerges with Offline)の世界観に最も近く、かつ導入コストがとても安価に実装できる現実的なソリューションだと考えております。

参考:AllbirdsがShopify POSを通して日本で実現する「オフライン × オンライン」の姿(Shopify ブログ:2020年9月29日)
https://www.shopify.jp/blog/success-story-allbirds

オンラインとオフラインをシームレスに連携させ、今の時代に必要とされる体験を作るべく弊社でも、ある取り組みで近い将来にショーケースを披露できるように鋭意企画しております。

ちなみにShopify Bootcampに参加したメンバー全員が無事に3週間のBootcampを終え、理解度テストや課題提出をくぐり抜け、修了証を獲得しています!
次はShopify Expertsになるべく事例を増やしていきたいと思っています。


3.チャットボット

兼ねてから注目されていたチャットボットが日々進化し、新たな局面に入り始めています。

これまではカスタマー部門での問い合わせ対応用途や、半分友人対応を入れるハイブリッド型がよく見られる実例でしたが、昨今は用途が広がり始め、マーケティング活用やEコマースにも活用されています。

■チャットボットの分野
▼人工知能
・搭載型
・非搭載型

▼利用用途
・お問い合わせ対応
・マーケティング活用
・コマース利用

チャットボットを区分すると、人工知能搭載型と非搭載型でまずは分類が分かれ、そこからさらに利用用途別に強みを持つ製品に分かれます。

チャットボットの開発企業の一社で、とあるご縁でやりとりをしているZeals社は、チャットボットのマーケティング活用に力を入れています。あらゆるものがオンライン化されていく中で、ユーザーとの接点となるラストワンマイル的な領域で、「おもてなし」というキーワードを掲げてチャットコマースの分野に切り込まれています。

チャットボットという一見するとデジタル化され、人の温もりが感じにくいサービスだからこそ、人を大切にしようとしている姿勢に共感が持てます。UXライティングの考え方にも近いかもしれません。

4. AI

AI活用もDX文脈で進んでいます。balconiaでは現在某プロジェクトでミラセンシズ社の「AI editor」を活用させていただき、共同提案でクライアントの原稿校正をAIでチェックし、管理できるシステムを導入、運用させていただいています。

AI editor – AIによる校正・校閲の自動化
https://www.ai-editor.jp/

初期設定として、これまで世の中にリリースされているWebサイトの記事等を学習データとして噛ませ、ある一定のルールを覚え込ませ、校正作業を実現させています。

業界や企業によってそれぞれの表記ルールが存在するため、個別企業ごとに良い悪いを担当者が何らかの方法で精査する必要がありますが、この仕組みでは、すでに校正等の各種チェックが通っていて、世の中に公開されているサイトをインプットデータとするため、余程のことがない限りほぼ間違いのない内容で原稿を作成することが可能です。


特定領域になりますが、Webサイトの運用面でもこういったAI活用が始まっており、今後も増えていくことが予測されるのでbalconiaもこの領域には注力していく予定です。


5. RPA

■総務省:RPA(働き方改革:業務自動化による生産性向上)よりhttps://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02tsushin02_04000043.html

こちらもDX文脈ですが、RPA(Robotic Process Automation)の活用を始めています。総務省の資料によると、上図のようにRPAには三段階の自動化レベルが設定されています。ほとんどの企業はまだ、クラス1の「定型業務の自動化」の段階と言われています。現在balconiaでもクラス1にトライしており、営業系・管理系業務で運用中です。将来的には、サイト運用などの領域で活用できないかを模索し始めています。

いきなり大規模な業務を置き換えていくのではなく、自動化できる箇所をある程度絞り、まずは少しずつ置き換えていくということを試しています。

一般的にも全ての業務を1つのツールで自動化していくことは難しいと言われており、RPAツールは、汎用型と業務特化型とに分かれて提供されています。

ECサイト運営の中での定型業務に関しては効率化を検証中ですが、ECサイト運営に特化したRPAツールもあるので、今はさまざまなツールを利用、検証している状況です。徐々にこの領域でも成果をご報告できればと思っています。

6. Design System

https://corp.rakuten.co.jp/careers/topics/creative1/

Webやアプリを中心としたUIはインターネット黎明期より世界中で研究・検証され続け、ある一定のデファクトスタンダードが確立されてきています。

今やGoogleが提唱するMaterial Designや、AppleのHuman Interface Guidelineなど、世界中のデジタルデバイスユーザーが必ず触れるAndroidやiOS、Webブラウザのプラットフォーマーが中心となってデザインシステムが提供されているため、新たなUIを生み出す必要性が減ってきていることも事実です。

我々のようなUI(ユーザーインターフェース)を設計することを生業としてきた業界も、こういったデザインシステムとの向き合い方を変えていく必要があります。
これまでも企業単位でのデザインレギュレーションや、個別のデザインガイドラインが存在しましたが、そのガイドラインは前提として「どれだけ多くのユーザーが体験しているデザインなのか」が大事になっていきます。つまりGoogleやAppleほどの体験提供機会が少ないUIは、ある程度デファクトスタンダードに寄せていった方がユーザーの学習コストを減らせるといえます。

楽天は、今や1億以上の会員数を持ち、単純なコマース体験提供でなく、会員 IDを起点としたコングロマリット企業として名を馳せていますが、事業の急拡大が故に苦しんできたUX設計を、より良いものにしていくためのRakuten Experience(ReX)が発足されました。Rexのデザインシステムの取り組みは非常に興味深く、balconiaのクライアントでもあるので、大変注目しています。この動向は今後追いかけていきたいと思っています。

7. インタラクティブ動画

https://hihaho.com/video-interactive-jp/

スマホ x 4G以降から急速に増えた動画視聴ユーザーですが、動画はネット上の情報伝達として最も情報量が多く、さまざまな要素を包括できるため、企業のブランディングやマーケティングを考える上でも、重要なコンテンツとなりました。動画コンテンツの中でも急成長しているのが、「インタラクティブ動画」と呼ばれる触れる動画です。
一番身近な例では、YouTubeの動画広告です。動画の中でタップすると、目的のサイトにいけたり、関連した情報が見れるようになっている、視聴者がアクションを起こせる動画です。

こちらもご縁があって紹介いただいたのですが、インタラクティブ動画ソリューションを提供する「hihaho」というオランダのサービスがあります。このサービスはすでにYoutubeなどでWebに公開されている動画素材にインタラクションを加えられる技術です。
*hinanoのサービス紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=vkQLJbyF23o

hinanoは非常にシンプルな作りです。動画の上にインターフェイスをレイヤーで被せ、インタラクションが設定できるため、動画中にリンクを貼って任意の再生箇所に飛ばすことや、詳細情報をマウスオンで表示したり、任意のURLに遷移してそのまま商品を購入できる導線をつける、などが可能です。
これら以外にも、Webサイトを作成するように動画上にさまざまなUIが設定できるため、この技術が普及すると、これからの動画制作はインタラクションすることが前提の構成になってくるかもしれません。

balconiaでは現在動画資産をすでに所有されているクライアントに向けて、休眠資産を活用する施策を検討中です。

hinanoの日本の代理店であり、今回情報提供いただいたSPLINE GLOBAL社では積極的に勉強会も行なっているので興味がある方は覗いてみてください。
https://www.facebook.com/groups/hihahojapan

まとめ

  1. LINE Front-end Framework(LIFF)
  2. Shopify(Shopify POS)
  3. チャットボット
  4. AI
  5. RPA
  6. Design System
  7. インタラクティブ動画

以上の7つが、エム・フィールドグループのbalconia社のInteractive事業部で実際に触って、試して注目しているネタでした。いかがでしたでしょうか?
まだまだ研究中のものもありましたが、すでにいくつか実装済みの内容を中心に取り上げさせていただきました。

効率化という観点で、「RPA」や「AI」といったDXの中心技術を実装し、人々がよりクリエイティブな時間を使えるようになる取り組みや、より新しいUXを提供するためのインタラクティブなツールである「LINE」や「動画」、「Shopify」といったツールなど幅広くノウハウを貯めていっておりますので、皆様のビジネスにより良い貢献ができるように、実績を増やし、今後もまた情報発信ができればと思っております。

一緒に取り組みたいと思われた方、この記事の中の施策に興味があるから詳しい話を聞きたい!と思われた方は、ぜひお気軽にご連絡ください!

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